ファイナルファンタジーシリーズのクリア時間記録するところ

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【FF1】ファイナルファンタジー(コミックス) 感想【マンガ】

こんばんは、手すりの赤いダニです。FF1関連書籍の話です。

当記事は、紹介した書籍の中身一部画像を「引用」として掲載しております。権利所有者様からの警告等があった場合には迅速に対処いたしますので、お手数ですがご連絡いただければ幸いです。

参考:著作物が自由に使える場合 | 文化庁

 

ファイナルファンタジー 全1巻

JICC出版局 宝島コミック 海明寺裕 著

1989年12月1日発行

表紙と裏表紙

初代FFのコミカライズ作品。

ゲームでの主人公・光の戦士は特定のキャラクター付けがされていないので、マンガ版もオリジナル…と思いきや、光の戦士4人中半分がオリジナルキャラ、あとのふたりはなんとマトーヤバハムート(しかし多分にオリジナル要素が入っている)。

物語の流れは概ねゲームをなぞっており、結末も同様で、一冊できれいにまとまっている。もとのゲームの要素を生かした作者独自の味付けも違和感がなく、特にSF要素を強めにしたシーンは、乏しかったファミコンの表現力を補完するのにとても良かった。

原作ゲームをやってなくても楽しめる漫画だと思います。

 

【光の戦士】表紙右から

パフィ・トルテ:別次元から来たエルフの女の子。もともとは宿屋の娘だったが、ルカーンたちに「カオスを倒す光の戦士として選ばれた」と宿命を押し付けられたかわいそうな子。剣を使って戦うので戦士っぽい。

フリッツ:自称スーパーモンクの破戒僧。酒場で酔っ払ってパフィに勝負を挑み見事ボコボコにされ、そのままなし崩し的に仲間になる。モンクだけど剣を装備している。女の子だいすき。

マトーヤ:実年齢は400歳くらいだけど、見た目はかわいい幼児の黒魔術士(黒魔導士?)。物語が始まる前らへんは、パフィと組んでモンスター退治などをしていた模様。イカゲソだいすき。

バハムート:マリリスに倒されそうになったパフィたちや飛空艇を救ってくれた、ドラゴンの王。二足歩行で鎧を装備しているうえに、敵から鹵獲したランチャーやサブマシンガンのようなものをぶっ放す、以後のFFバハムートとは一線を画すキャラ。

 

【その他キャラ】裏表紙左から

ガーランド:セーラ姫に振られてヤケになり、彼女をさらってカオスの神殿に籠城していた。小物感あふれるおじさん騎士。もちろん本作でもラスボスです。

DB-6:来るべき日に光の戦士たちを浮遊城に導くために、地上に逃がされたルフェイン人が作ったロボット。ゲーム中だとワープキューブを渡してくれるだけだったが、マンガ版だと固有名を与えられ、パーティーに加入する。

ビッケ:港町プラボカを荒らしていたところパフィにボコられて、軍門に下る。その後もパーティについてきたり、最後は民衆を鼓舞し団結して戦わせるという大きな仕事を果たす。

セーラ姫:おじさんお断りなコーネリアのお姫様。かなりきゃぴきゃぴしており、軽いノリでパフィたちに最後までついてくる。ケアルやまどうしのつえ*1で戦ってくれるのでお飾りではない。

おじさんガーランドと棒に立たされるセーラ姫。求婚(脅迫)の仕方のクセが強い。

 

ちょこちょこゲーム中のイベント・ストーリーはカットされているけれども、テンポが良いので気になりません。少し残念だったのが、エルフ関係がばっさりカット(なのでアストスは出てこないよ)、人魚や妖精さんと空気の水関係もカットだったところ。原作ゲームで好きなイベントだったので…。

バハムートの役割もゲームとは変わっているのでクラスチェンジイベントもないけれど、彼の部下が「本当の勇気ってやつを見せなくちゃな」と言ったり、カットされたエルフ・人魚・妖精も数シーン出てきたり、妙なテンションのお店やさんやら例の噴水やらドット絵を彷彿とさせるイラストなども差し込まれ、作者さんのサービス精神を感じます。

途中、パフィ&バハムートはガイアの町、ビッケ&マトーヤはオンラクの町、フリッツ&セーラ姫はルフェインの町探しと、三手に分かれる展開も。極力ゲーム中の要素を拾って描こうとしているところがいいね!

 

物語中ではパフィのみ本人が「別の次元から来た」と発言するけど、なんだか知らんがクリスタル持ってた~!な他3名も同様に別次元の戦士みたいです。

4ひきのカオスはきょうだいです。リッチお兄ちゃんが筆頭で、あとのマリリス・クラーケン・ティアマットみんな女の子!!!作者さんの趣味かなあ…全員デザインは原作雰囲気あるしかっこいいです。

 

また、ゲームよりも2000年の輪廻が分かりやすく描かれている(冒頭でパフィたちに倒されたガーランドが思わせぶりに消えたり、カオスとして再登場した終盤では経緯を丁寧に説明してくれる)。ダニは実は当時ゲームやっただけではあんまり話を理解してなかったんですが、このマンガ読んでようやく何となくわかったという次第です。バカなのでね!!!

絵は、女の子はかわいらしいし、男キャラも戦う姿がかっこいい!好きです。宇宙船のような飛空艇*2もかっこいい~~~!

全体的な話の雰囲気は軽く、昭和後期~平成初期のノリで懐かしい感じです。若い方には新鮮に映るかも?

 

今のところ中古本しか存在せず、手に取りづらいのが残念です。どこかで入手できそうな方はぜひ読んでみてください!

 

しかしさ、2000年をぐるぐるして永久に生き続けるのって楽しいのかなあと思いませんか?それ以上なんの発展もないってわけよ。クリアしたゲームを何周も何周もやり続けるのと同じだけど、そういうのが好きな人もいるしなあ…。

 

ちなみに「なぜ2000年の輪廻をしていたのか?」という理由を、新たな解釈でカオス側からストーリーを描いた「ストレンジャーオブパラダイスファイナルファンタジーオリジン」というゲームが2022年に出ています。アクションだけどおもしろいよ!興味ある方はぜひぜひ。

www.jp.square-enix.com

*1:原作ゲームだとコンフュの効果だが、マンガだと何らかの攻撃魔法が発動している

*2:FF1と2までは「ひくうせん」だったけど、このマンガでは「飛空艇」と表記されている