ファイナルファンタジーシリーズのクリア時間記録するところ

自分がプレイしたファイナルファンタジーのクリア時間記録用ブログです

バテン・カイトスがくれたもの

こんばんは、手すりの赤いダニです。

ちょっと前ですが、2か月かけて「バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海」をクリアいたしましたので感想をしたためました。72時間くらい…デュープリズムの3.5倍じゃ!

 

本ブログでは権利者様のガイドラインに従いゲームのスクリーンショットの掲載はしておりませんが、プレイ記録・感想を補足するため、Xの公式埋め込み機能を用いて、スクリーンショットが貼られた自身の投稿を引用しております。

 

バテン・カイトスとは?

2003年12月にゲームキューブでリリースされたRPGで、発売はナムコ、開発はモノリスソフトとトライクレッシェンド。

2023年にHDリマスター版がNintendo Switchでリリースされました。

プレイヤー=主人公ではなく、主人公に憑いている「精霊」となって物語にも関わってきます。

空に浮かぶ大陸が舞台で、ここは様々なものが「マグナス」と呼ばれる物体の魂を閉じ込めたカード状になっている世界です。物語自体もバトルも「マグナス」が中心となって進みます。

 

全体的な感想(ネタバレなし)

プレイヤー自身が物語に関わるというゲームは多くあれど、主人公でも神でもなく、主人公の仲間という立ち位置というのは珍しいなと思いました。

そこをうまく生かしたシステムと話の展開、そして最後のお別れまでの一連の流れが素晴らしかったです。確かに自分も物語の内側に居て、いろいろあって、そして最後には現実へ帰っていく。血の通ったキャラクターやその向こう側にいる製作者皆さんから、かけがえのない温かな思いを受け取った、と強く感じました。うまく言えないけど、すべてにありがとうと伝えたい…(大げさ)。

「マグナス」を使った仕組みも独創的で面白かったです。

グラフィックや音楽も素敵で、物語冒頭の村や森の景観、やわらかな音楽に脳が洗われる感覚でした。

ただ展開的に説明不足だったり、「こころの翼」を生かし切れてなくてもったいないなと感じたり、キャラクターの演技がシーンにあんまり合ってなくないか?と思う点もありました。

ダンジョンの仕掛けやバトルの難易度もちょうどよかったです。楽しかった!

 

実は発売当時家族が遊んでいたゲームで、ずっとやりたいなと思って機会を逃していたので、20年以上の時を経て遊べてありがたかったです。Switch移植してくれてありがとうバンナム!!!移植にあたってつけてくれた便利機能も、エンカウント面倒なときとか重宝しましたありがとうバンナム!!!

 

いちばん書きたかった感想について

というわけでここからはネタバレあり!

エンディングめちゃくちゃよかった!!!!!!!

このゲームのキモは、プレイヤーが主人公の仲間であり、その他の仲間と同じような立場に置かれながらも、最後は現実世界へ戻してくれるという扱いをしてくれるということだと思いました。

 

初めから主人公のカラスが明確にこちら側を見て話しかけてくるので、「ああ第四の壁超えてくる系かあ」としか思っていなかったんですけど、何と途中でコイツ我々を裏切るんですよマジでキレそうだった…(短気)。

設定資料集のインタビューにて、シナリオ担当の加藤正人さんが「高みから余裕で見下ろしているプレイヤーをほかのキャラクターと同じ目線に下ろしている」とおっしゃってたんですがまさにそう。完全に物語の中に入り込み、シェラたちと同じく衝撃を受け、傷つき嘆き、ともに戦い、カラスにブチギレつつも復帰を認め彼を取り戻し、マルペルシュロをあるべきところにかえす。そして大地と海を人々にお返しし、プレイヤーはいるべきところに帰ってゆくと。

 

最後の最後、カラスがプレイヤーに問います。

「何を探していたんだ?どうしてこの世界へやってきたんだ?なにか大事なものを追い求めて、わけもわからずにどこかへ向かおうとする想いのままにこの世界へやってきたのか」

別にそんな深いこと考えながら遊んだり生きたりしていないけれども、プレイヤーの選択によってカラスは苦楽を共にしてきたプレイヤーをこう励まします。

「探したいもの探さなきゃならない大切なものが、いつか見つかるといいな、頑張れよ!」

「おまえ自身の世界で見つかるさ、おまえが決してあきらめないかぎり」

…なんていいゲームなんだろう、温かな手で背を押された気分でした。お仕着せの励ましではなく、そこに確かに存在したカラスや、その向こうの制作者みなさまからの優しいエールを受け取りました。

 

ゲームって娯楽じゃないですか。楽しさや刺激や癒し、現実世界じゃ味わえない体験を求めて我々はゲームを遊ぶのです。現実とは区別をつけながら。つらいのは現実だけでいいから、せめて遊びの世界では純粋に楽しみたいというのが自分の想いです。

バテン・カイトスは模範的な(という表現が正しいのかどうか)娯楽でした。物語へプレイヤーを引き込み唯一無二の体験をさせてくれて、最後には前向きな気持ちで現実世界へと帰らせてくれました。

この演出のおかげでこの作品は自分にとって忘れ得ぬものになりましたし、ふつうゲームのクリアって喪失感を伴うものですが、このゲームはそれが少なく感じました。プレイヤーはいるべきところに戻っただけだと納得できたから。

本当にありがとう、バテン・カイトス。

 

細かい感想いろいろ

マルペルシュロが主人公以外の5人の絆パワーで蘇ってしまった!というのは斬新すぎて衝撃的でした。

星図集めや腕輪親族集めなど、面白い&進行の妨げにならないサブイベントがよかったです!

 

グラフィックはとても美しかったけれども、キャラの顔は個人的には怖く感じました。最初お店に入った時、店員さんの張り付いた表情が怖すぎてホラー演出かと思いました(すみません)。

セリフウィンドウの顔グラフィックや公式イラストはややリアル調なタッチで、非常によかったです。

 

大陸ごとにモブの服装が異なって素晴らしかったです。みんなディズニーランドとかにいそうだな…と思ったら、ミラはまさに町や村自体もディズニーランドでびっくりしました。

バテン・カイトス独自のいろんな動物がいたので、アップで見たかったです。乗り物も、一見生物なのかなんなのか分からない不思議なデザインが美しくて、世界観を出すのに一役買っていましたね。

 

音楽も最高…繰り返し使われるモチーフもいいし、ジャコモ戦の曲も初めはナンジャコリャと感じましたが、最終的には気に入りました。

 

マグナスの説明はけっこうおふざけ系が多くて和みました。島バナナの説明で「奄美大島」とか思わせぶりに書いてるから、実はバテン・カイトスの世界って、泥雲の下は現実世界が埋まってるのかと思ったけど全然違いましたね!!!

食品系マグナスをゲットすると、現実世界での意識にも入り込んできて、買い物するとき間違えそうになりました(きゅうり買おうかな…いやこの前ゲットしたな…ちがうちがうゲームの話だ)。

 

戦闘はくせがあるかな?と思ったけれども楽しかったです。出せるマグナスが増えてきた後半は、ストレート出せたときの爽快感はなんとも言えませんでした。キャラ毎に強さに差があるのはちょっとかわいそうだったかなー。

ボス戦の翼演出もかっこよくていいです。

 

ただの暖炉でも、暖炉ごとにメッセージが違うので、かたっぱしから目を通していました(そのたびにマグナスにするかの問いが入るのは面倒でしたけど)。

 

んで次は気になったところです。文句じゃないよ!

バテンキャラ、みんな今起こっている喫緊の課題と未来についてしか考えてなさすぎじゃない!?誰も各々の状況とか素性とか来歴とか、その時にならないと聞いてこないしもちろん説明もしない。

今さらこのタイミングでその真実を明かすのか!?って思ったことも一度や二度ではなかったです(それぞれの素性やミローディアが生き返ってた話とか…おいジジイここで言うのか!?あとサヴィナと戦うの意味わかんなすぎ、もう少し会話したらいいのでは君たち!?会話しないと相互理解できないよ!!!)。

 

あと、キャラの動きが少しもっさり気味だし会話のテンポがよくないなあと思いました。便利機能使うと不自然な早さになるし…。

 

携帯ゲーム機でやるには字が小さすぎるのは、まあでっかいテレビ画面でやれよというこちら側の環境のせいですけどちょっと大変でした。

 

入手マグナスが何のマグナスか(戦闘で使えるのかクラスアップ用なのか)ぱっと見分からないのも少し不親切でした。

 

海と大地がないことのデメリット、こころの翼がないことが人にどう影響するのかなども、ちょっと説明不十分でもったいないなと思いました。カラスとシェラだけ滑空できるのは意味があるのかな?とかも特に何もなしでしたか???

 

キャラクターについて

 

カラス

作られた命というのは衝撃的な事実過ぎませんかと思ったんですが、カラス的にはそこまでじゃなかったんでしょうか?その辺の葛藤はあまり描かれてなかったよね?

物語中は…ジャコモジャコモでシェラの事は毛ほどに思ってなかったっぽいのに、最後に彼女が復活したときには感極まっていたのはちょっと良かったです。

 

途中から様子がおかしかったから嫌な予感がしたのですが、裏切りやがった(というかプレイヤーの化身である精霊の記憶を消して利用していただと!?!?!ふざけやがって…!)し「おまえのゲームはここで終わりだ、自分の世界に帰るんだ」とか言い始めてキレそうになりました。

でも最後のお別れの時にはいいこと言ってくれたので許した……んですけど、仲間として復帰したときにプレイヤーにきちんと謝ってなくないですか貴様???ボタン連打してダニが読み飛ばしちゃったのカナ???許してくれた仲間の皆さんは優しいよね。まあカラスの境遇には同情しますけど。

バトルでの技やマグナスは、かっこいいものが多かったですね。さすが主人公。

 

シェラ

始めっからカラスへの好感度が高いのはなぜ!?お供が死んじゃってマイルド羅生門してる男に頬を染めて礼を述べるな!?この子なんなのイイコっぽいけど理解できね~!あと世界の危機で立ち上がってるのに、ただのゲルドブレイムんとこのメイドじゃないよね?あなた誰なの?とずっと思ってました。なぜ誰も聞かないんだ。

しかしですね、人間心理としてありがち(そして不思議な習性)なんですけど、カラスが裏切りやがった時にプレイヤーに助けを求めてきたじゃないですか。そこが転機で、シェラ、ありがとう、一緒にがんばろうね!大丈夫だよシェラ、ダニ(※プレイヤー)がついてるからね…!ってめちゃくちゃ入れ込むようになりました。

カラスに対する謎の好感度は、まあ女の子だしちょっと不良っぽい同世代の子が好きなのかな…ぐらいでもうスルーしてたのですが、なんとラスボス戦後の展開で心の内が明かされて(2年前に夢で見た泣き叫んでるカラスを見て、側にいて見守ってあげたい、できるなら助けたいと思ったなんて…)そうなの!?そうか、そっからずっと好きだったんだ……シェラかわいいね…って思いました。良すぎる。最後の最後に出してくるんだ。

マルペルシュロに優しく語りかけ海に返してあげるのも、シェラらしくてよかったです。

 

戦闘においては、間違いなく最強キャラだと思いました。魔法強いし素早いし裏切ることもないし、ボス戦はほぼ彼女がスタメンでした。

妖精のような羽根がキレイ、あと設定資料集の絵をみて初めてひざ下は生足なのに気付きました。色白だから勝手にタイツかと思ってたよ…!寒そう。

繰り返しになりますが、カラスへの意味不明な反応、中盤までの隠し事、シーンにそぐわない明るいしゃべり方(をするところがあった)など、何となく不自然なキャラだなと思ってましたが、上記の通り精霊憑きになったところと、終盤でのカラスのやり取りで、一気にキャラの印象が変わって大好きになりました。シェラ、幸せになってくれ。

 

ミーマイ

正面顔は怖い!最後の最後、グレイソーンたちが集まってクジラになっていくところは美しかったです。

それはそれとして、ミーマイという個体には秘密があるのかと思ったら、なんもなくて逆にびっくりしました。なんかないの!?!?!

 

ギバリさん

強いし心広いし言うことがまともすぎ!!!素性が知れないカラスやシェラと比較して、登場時から大体どういった身分のキャラか分かっていたし、裏表のなさそうなさっぱりかつ豪快な性格で見ていて安心しました。パーティーの良心でありリーダー。ギバリさんが主人公では…!?バテン・カイトスのキャラで一番好きです。

協力しないカラスを羽交い絞めにして諭したりとか面白かったです。

戦闘でも使いやすい!ずっとパーティーに入れておきたかったけれども、偏りなく全員育てようとしていたので自粛しました。

設定資料集に毛染めしていることが書かれていて、な、なぜ…?と思いました。次作で明かされたりするのかな。

 

リュード

あの環境でまともに育って、さぞつらかっただろうなと感じました。兄姉とのエピソードをもっと見たかったような…見てもつらいだけかな。彼らは本当にリュードに対して情はなかったんでしょうかね。

技が怖い!暴力的な必殺技多くないですか!?心の闇が出ていますね。

 

サヴィナ

無口だけど無感情ではない(オバケこわいとか料理してみようかなとか)ところが絶妙。でもサヴィナメインの展開じゃないとまったくしゃべらないのに、その逆だとペラペラしゃべり始めてちょっと面白かったです。

過去については…彼女の攻撃方法が拳だから、素手でアザー村の人を殴り殺してたのかと思うと生々しくて怖かったです。

への字口の顔グラが大好き(感情をあらわにした子どもみたいでカワイイ)、オスクジャクみたいな羽根も大好き。どちらもサヴィナっぽくないようでサヴィナっぽい!

戦闘においては、動作が素早いのでコンボ繋ぐのがうまくできませんでした!上級者向け。

 

ミズチさま

ギバリに次いで好き!ホントにいい子。

自分の力に自信はあるけど、そこで天狗になっているわけではなく(若干あるけど)皆のためにある力だとあの年齢で自覚しているのが素晴らしい。明るいし、作中の暗い展開での救いでした。カラスが戻ってきた時はプレイヤーであるダニはブチギレそうだったけど、ミズチさまが「カラス戻ってくると思ってたよ~」みたいに言ったので、何となく許せました。

はじめは、見た目やしゃべりが若いけど100年生きてる系かなと思ったら、普通に子供でびっくりしました。かわいい。歌を歌いながら登場はインパクトありました。スカートかわいいね~。

ドゥールに行った時、誰もミズチさまみたいに訛ってなくて衝撃を受けました。あれはどこから…。エンディング後は、カラスとミズチさまのお宝さがしやってほしかったな。あとこちらに遊びに来てほしい!

 

ジャコモ・エイメ・フォロン

ジャコモさあ!?あの兜?仮面?からはみ出してるヤツは毛髪なのかな!?インパクトのある見た目(3人とも)だったな。最初は変な格好だなと思ったんですが、最終的にはジャコモの格好素敵じゃないか!?と思うようになりました。アゴマント!?

ジャコモ強かったな…でもジャコモのことをよく理解できませんでした。あとなんか、このシーンでやけにハキハキしゃべるな!?!?!?と思ったことが二度ほどありました。空気読めないおじさんだったのカナ!?

エイメはかわいそうだった、ゲオルグは確かに死ぬべき。フォロンはあんまり深く考えてなさそうだったけれども、どちらも過酷な境遇だったんでしょうね。

 

アルマード

髪の色や距離感的にリュードの実のオバアチャンかなと思ったら、設定資料集に「母」とあってたまげました。外見…苦労されたのね。でも彼女のおかげでリュードはまともな人間に育ったし、最後はお母さんとして子を守れたから少しは幸せだったのかな。

 

ミローディア

初めから何となく好きじゃなくて、本性(?)表した時に「やっぱりね!!!」となりました。顔グラもしゃべり方も笑い方も本当に憎たらしくて、公式イラストとかで仲間ヅラしてるの見て、「正気になって戻ってきても絶対許さない!!!」と思ってたんですけど、最終的には自我を取り戻して震える声でマルペルシュロを封印しなきゃって言ってて、なぜか髪の色が変わったり最後の祝いの席には姿を現さなかったり、まあ…ミローディアもかわいそうだったかな…と思わせる展開だったので何となく許しました。

カラスをちょいちょいお兄様呼ばわりしていたのは何なんだろう?面識はなさそうだったけどね。

 

マグナス

新しいマグナスが生み出される組み合わせを探すのが楽しかった~!ただ順番が決まっていたり余計なものが入るとだめだったり等の制限は難しかったかな。

初期デッキにバナナが入っていて、戦闘中にバナナ食べて回復するの!?ふざけてるの!?と思ったのは序の口で、やがて米を炊いたり酒を飲んだり自撮りしたりとか皆大真面目にやってて本当に面白かったです。

時間経過で変質するのも緊張感があってよい。まあまあ困ったけどね!

 

最後に

素敵なゲームをありがとうございます。権利持ってるのはバンナムでいいのかな?バテン・カイトスというIPを大事にしてほしいなあ。

バテン2は…今やってるけど難しい。どうしてもの時は便利機能使ってでもクリアします。

光なき地に光を 救いなき者に救いを ひとり夜の底を行く我らを 海よ いざないたまえ