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【FF3】ファイナルファンタジーIII 悠久の風伝説 感想【CD】

こんばんは、手すりの赤いダニです。同タイトルの漫画作品もありますが、今回は音楽作品のほうを取り上げた記事です。

本作品はオリジナルサウンドトラックではなくアレンジ音楽作品です。正式にはなんて呼称するんだろ?とにかく、FF3のゲームとゲーム音楽を題材とした作品です。

いつもどおり、薄暗い部屋で撮った見切れ写真でお送りいたします。

ゲーム音楽をアレンジした楽曲
・このアルバムのためのオリジナル曲(歌もあるよ!英語歌詞です)
・英詩の朗読
以上を組み合わせ、FF3のストーリーを大まかになぞった作品。曲はメドレー形式です。

アレンジャーは作曲者である植松伸夫さん、英詩の元となる詩を書いたのは脚本担当していた寺田憲史さん、歌はおおたか静流さんdido名義・加藤みちあきさんとのユニット)。たぶんだいたいシンセサイザーによる演奏。

 

さてここで、このCDを購入した当時…20年以上前かも、ダニが書き出したメドレー構成曲一覧を見てみましょう。ライナーノーツに構成曲詳細が書かれていなかったので備忘録的に作成したと思われます。

うわ。当時何歳かはご想像にお任せしますが、子供時代を引きずったような幼さが残る字ですね~。自分で見てて懐かしくなりました。*1

主要な曲は入ってますね、しかし個人的には勇者の帰還・果てしなき大海原・隠れ村ファルガバード・禁断の地エウレカあたりも入れてほしかったなぁ…。

「謎」というのは聞き覚えのないメロディなのでそう書いたんだと思います。ゲーム中にはない楽曲。FF3の曲でも、ところどころFF1と2のフレーズも入れているところが面白かったです。途中で入っている英語タイトルの曲は、本作品のために書き下ろされた英語歌詞の歌です。豪華~!!!

曲のアレンジは上述の通り植松伸夫さんなので、非常に違和感なく「ああこれだよこれ!」といった感じの正統な仕上がりになっています。聴いていて心地よいです。ボーカル曲ふたつとも素敵だし、詩の朗読も雰囲気あって素晴らしい。

 

ライナーノーツは1枚の紙だけれども、表は天野喜孝さんのイラストカラー刷り、裏面は植松さんのコメント(というか収録中の出来事を書いたもの)・英詩の日本語版・ボーカル曲の英語歌詞&日本語原作詩と情報量はいっぱいです。

 

頭の悪そうな詩の概要も加え、以下に曲構成を改めて書き出しておきます。

 

1. THE EVIL POWER OF UNDERWORLD 邪悪の胎動

ある日大地震によって暗黒に包まれた世界、消え去ったクリスタル…という英詩→プレリュード→焦燥感を煽るようなオリジナル曲→クリスタルのある洞窟→前述のオリジナル曲

プレリュードのアレンジはこのアルバム独自のものだけれど、聞きなれてるヴァージョンに近い雰囲気。女声コーラスが入っています。

 

2. FOLLOWING THE WIND 風の啓示

ウィンディシティ・ウルの若者たちが復活した風クリに啓示を受けるという英詩→故郷の街ウル→悠久の風→バトル1(+FF2バトル2・FF1バトル)→ファンファーレ

故郷の街ウルはフルートの音色が優しく、聴いていて安らぎます。悠久の風アレンジはとってもさわやか&軽やか!FF3世界の雰囲気が出てます。バトル1の終わりには、聞き覚えのある懐かしいフレーズが。

 

3. MOTAGE 彷徨の旅路

旅立ちを詠んだ英詩→Roaming Sheep(オリジナルボーカル曲)→チョコボのテーマ→4人組じいさんのテーマ→チョコボのテーマ→潜水艇ノーチラス→ノアのリュート→水の巫女エリア

Roaming SheepはFF6のテレビCMで使用されていた、知る人ぞ知る有名な曲。もともとはFF3のための曲だったんです。民族音楽のような神秘的な曲と声が素晴らしい~。だいすきです。歌詞もまさにファンタジー。初期のFFのイメージを言語化するとこんな感じという自分の脳内解釈と一致です。

そのあとは、すっとぼけたようなチョコボのテーマアレンジ~4人組じいさんといったちょっと面白い感じからの、静かな水のイメージを想起させる3曲が続く構成で面白い(全く違和感なく聴けます)。

 

4. THEIR SPIRITUAL LEADER その大いなる導き

語り掛けてくる風に励まされ、導かれる若者たちという英詩→祝詞のような迫力のある儀礼のような歌→ドーガとウネの館→The Breeze(オリジナルボーカル曲)

英詩のあとの歌?は、太鼓の音が鳴り響く中で神を讃えるといった内容を、古代エジプト語とヘブライ語で詠んでいるそうです。プリミティヴな強さを感じます。ライナーノーツによると、収録時に譜面に無い音が聴こえたりノイズが入ったりその他もろもろ怪奇現象が起こったそうですが、聴いてる分には特になんの障りもありませんでした!言葉って力が宿るから、そういうこともあるんでしょうね。

ドーガとウネの館はきらきらしてエキゾチックなアレンジから、後半は海に沈むようなピアノの静かな音。ボーカル曲は広い世界を駆け巡るような明るい曲。歌詞を読むとロマンチックな感じでした。

 

5. EBB AND FLOW 陰と陽の攻防

若者たちが旅を通して感じ、得たことについての英詩→巨大戦艦インビンシブル(+FF1マトーヤの洞窟)→ハインの城

巨大戦艦インビンシブルは、そのでかさとは相反する疾走感のあるアレンジで、旅する4人の若者のイメージに合ってると思いました。終わりに少しだけマトーヤのフレーズが入るのもいい!ハインの城は正統なRPGのゲーム曲っぽい(ゲーム曲です)。

 

6. THE DARK CLOUD 凶々しき渇望

闇のクリスタル→最後の死闘

静かなイントロから始まる、不安をあおる闇のクリスタルから、ノンストップで最後の死闘までつながります。いよいよクライマックスといった盛り上がり!このトラックのタイトルが直球でいいですね。

 

7. REBIRTH 新たなる世界

世界は最後に光を見つけたというような英詩→エンディング・テーマ→オープニング・テーマ

ここだけ日本語原作詩が載ってなかったので概要が適当ですみません、英語得意な人助けて!死闘を終えてからの、エンディング・テーマは最後を飾るのにふさわしい豪華なアレンジ。プレリュードが入ってからの後半、マーチのような勇ましいアレンジが好き!

 

ゲームでは「4人組の悪ガキ」といった感じだった光の戦士、このアルバムでは詩の厳かで幻想的な雰囲気も相まって、天野喜孝さんの絵イメージに近い「4人の若者」といった趣です。

非常に豪華なアルバムだと思います。スペックの関係上、昔のゲームは今のゲームに比べ表現力は控えめです。ですけれども、ほかのメディアでそれを補完するような文化があったことは非常にありがたく、忘れ得ぬものだと感じました。プレイヤーの描く夢や想像力を刺激し、ファンタジーの世界に没入できて、原作ゲームがさらに好きになるなんて最高じゃないですか!おすすめの1枚です。

しかし!!!残念ながら今のところ音源配信されていないので、中古で入手するしかなさそうです。ダニが所持しているのは1994年再発盤ですが、オリジナルは1990年発売(FF3サントラより先!)。

 

あと完全に余談ですが、悠久の風に歌詞をつけた曲もあるんですよ!ライトニングリターンズFF13っていうゲームで流れます、えっFF13シリーズやってないの!?ぜひやってください!!!面白いよ!!!!!

悠久の風吟遊詩人弾き語りバージョンの話とか、Roaming SheepじゃないほうのFF6CMソングの話とか→【FF】何曲知ってる?主題歌以外の「FFの歌」5曲 

*1:まあ今の字が大人になれてるかというとそうでもないんですが