2006年3月発売
MMORPGだったFF11をはさんで再びオフラインRPGに。FFシリーズとしては最後のプレイステーション2作品。
ワールドマップというものが存在せず、ゲーム中に行けるところは一部を除いて地続きである。フィールドはFF10ではカメラ固定だったが、本作では自由に視点を動かして好きなように動き回れる。このあたりはFF11と雰囲気がよく似ている。
FFT(タクティクス)シリーズと世界観を共有しており、相当な量の細かな設定が作りこまれている。
序盤のストーリー
怒涛の戦乱・侵略・興亡、そして固有名詞多めの壮大な戦記物の幕開けに圧倒されるが、とりあえず「戦争に負けて帝国に占領されたダルマスカという国の都ラバナスタから本格的に物語が始まる」と理解してれば大丈夫
各バージョン
バージョン | クリアまでの時間など |
PS2版 オリジナル |
84時間 111時間(A氏のデータ。装備武器見たら、4人が斧でほかは鈍器という脳筋集団だった 怖) |
インターナショナル版 オリジナル版を遊びやすく改良したもの。キャラの育成方法が大幅に異なる。 |
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HDリマスター版(THE ZODIAC AGE) |
★THE ZODIAC AGEはSteamやNintend Switchでプレイできます
バトルシステムや特徴的なところ
アクティブディメンションバトルシステム。FF10までのエンカウント方式とは全く異なるもので、フィールドを徘徊する敵を感知すると画面切り替えなく、戦闘モードへと移り変わる。このシームレスバトルもまた、FF11に似ている。
パーティーメンバーは3人(+たまにゲストキャラクター)で、それぞれ「たたかう」などのコマンド入力ができるが、「ガンビット」と呼ばれる作戦指示書を各キャラクターに与えて、自動で戦ってもらうこともできる。
またバトル中にメンバーを入れ替えたり、装備を変えたり、ライセンスを取得したりできるのはとても便利。
技や魔法の使用、装備品を装備できる権利などは「ライセンス」を習得しないとできない。ついでに技も魔法もガンビットも装備品もほぼすべて金で買う仕様なので、とにかく序盤は資金繰りに苦しむ(敵からおたからをゲットして売りさばく楽しみはあるけれど…)。
条件式を組み合わせいい感じのガンビットを構築したり、自由なキャラクター育成やバトルのやりこみができるような作りだが、初心者にはなかなかとっつきづらいんじゃないかなと感じた。
キャラクター紹介
【ヴァン】物語を見届けるプレイヤーに近い主人公。境遇ゆえの育ちよくなさや舌ったらずなところが彼の長所でもあるので、まわりの人間は大らかに温かく見守ってほしい。
【コッカトリス】シリーズでもおなじみ石化系鳥モンスター…という役割だけではなく、本作では人間に飼われてる丸々としてかわいらしい家畜。ゲーム中たびたび登場するので愛着がわく。
寸評
FF9と同じく、人間(ゲーム中では「ヒュム」)以外の種族が当たり前のようにまじりあいながら生活している雰囲気が良く出ている。特にモーグリ族の存在感と役割が、従来のFFシリーズのアイドル的なポジションを脱却していて大変いいと思います!
中東風?のきらびやかな街並みや、メインキャラや脇役の服装の統一感、世界設定は練りこまれている。またサブクエストやキャラ強化など、やりこみ要素がとても多い。
メインストーリーの演出やゲームシステムがチャレンジングで、従来のFFっぽくないのかな…と感じたけれど、思わぬところで過去作品の固有名詞が飛び出したりしてにやりとさせられた。
その他
ネタバレありのプレイ記録はこちら
関連作品にFF12RWがあるよ。
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